浦島太郎の随想

浦島太郎の随想 - 物理屋の妄想タイム

~記事へのコメントは歓迎です~

竜宮城で貰った玉手箱をうっかり開けてしまった浦島太郎ですが・・・その後もしぶとく生き続けてネバーランドに流れ着き、
若い人々と物理学を楽しむ日々を送っています・・・

晴れ、ときどき怒り・・・

英国にやって来た教員視察団(10)

「教員視察団(9)」から続く 戦後の名残り 冷静に考えてみると、視察団の多くの人々は、青年期を戦前の時代に過ごしている。大正末期から昭和一桁の世代である。 この時代、失われた日々に悔いを残した人は多いはずだ。英語の勉強なども許されず、それを取…

英国にやって来た教員視察団(9)

「教員視察団(8)」から続く 私は急いで彼女の後を追い、「すぐに帰るから、私が席を立ったら行動を共に出来るように、準備していて欲しい」と耳打ちした・・・ 廃炉処理 遠くからこれを見て、コンダクターが飛んできた。 「すみません、浦島さん! もう少…

英国にやって来た教員視察団(8)

「 教員視察団(7)」から続く メルトダウン 会が進むにつれて、他の場所でも、程度の差はあれ、同じような状況が始まっていた。英語は殆ど聞かれず、大声の日本語が飛び交うようになっていた。 外国語のため、話の内容は解らないが、余りにも喧騒がひどい…

英国にやって来た教員視察団(7)

「教員視察団(6)」から続く 正面の男 校長の長い演説が終わり、ようやく通常のパーティに移った・・・ が、危機はそれからだった。 私は両隣の英国人と楽しく会話し、向かい側の教員にも、できるだけ通訳した。 物理が趣味と語った地元の男性教員は、イン…

英国にやって来た教員視察団(6)

「教員視察団(5)」から続く 続いては、日本側のスピーチの番である。オトメの隣に座っていた校長先生が立ち上がった。 大演説の人 突如、大音響の日本語が、会場に鳴り響き、人々を驚かせた。 「我々、日英両国は、前世紀から100年以上に わたり、深い…

英国にやって来た教員視察団(5)

「教員視察団(4)」から続く ・・・パーティは、日本側の英語教員の司会で始まった。 数少ない若手教員の一人である。米国に1年、語学留学していたとのことで、しっかりした英語を話す人だった。 英国人のスピーチ 司会の英語教師は、簡単な挨拶を述べる…

英国にやって来た教員視察団(4)

「教員視察団(3)」から続く 研究室に戻って1時間ほどすると、秘書さんがドアをノックし、私に電話がかかっている、と告げた。今しがた別れたばかりの、コンダクター氏からであった。 招待 モスクワの件を聞いていたので、すわ、また迷子発生か? ・・・…

英国にやって来た教員視察団(3)

「教員視察団(2)」から続く ・・・ 訪れた教員視察団の一行は、男性の教員だけで構成されていたような気がする。女性を一人も覚えていない。そしてこのことは、今考えると、後に起こった騒動の要因の一つかもしれない・・・ 視察団の構成 学生寮のあとは…

英国にやって来た教員視察団(2)

前回、このシリーズを書き始める経緯を少し書いたが・・・ 今回が話の始まりである。 ある依頼 英国の研究員時代のことである。 日本から高校教員の一行が、視察団として訪れるので、その案内役を務めて欲しい、という依頼が大学の事務局からあった。大学と…

英国にやって来た教員視察団(1)

序章 「思い出し笑い」というのがある。 私はこれを、しばしばやってしまう。電車の中、あるいは歩行中・・・ 見た人は不気味に感じると思うが・・・ そして私はもう一つ、「思い出し怒り」というのをよくやる。 前回の記事のように、まだ頭から湯気が出てい…

郵便局にて

日本から海外へ送金するのは気が重い。いずれの金融機関も担当者が不慣れで、時間がかかり、ミスも多い。 それにしても、私が最近経験したトラブルは、異次元であった。 その日、私はイタリアのある団体に送金する必要があった。私は郵便局から送金すること…