浦島太郎の随想

物理屋の妄想タイム

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マニュアル人間の精神構造3ー原発人の勇気あるマニュアル違反

(2)に続く 沈みそうになった豪華客船で、添乗員が乗客に、海に飛び込むように指示する。その時、どのような言い方をするか? ドイツ人に対しては「飛び込むことが規則である」と言い、フランス人に対しては「絶対に飛び込んではいけない」と言い渡す。 そ…

2019年5月20日

ひと口笑い話: ミニ言語学35 英語 日本語 success 策施す 最近は駄作が増えました・・・

諺を良く考えよう 11

諺を良く考えよう 11 「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」 30人以上 車は止まるから怖くない。 ドライバーはあきれて、文句も言わない。 20~30人 ドライバーは怒るが、車は止まる。 10~20人 車は徐行しながら、クラクションで人を押しのける…

マニュアル人間の精神構造2ー推薦入試の人

(1)に続く 大学の入学試験は、年に何度も行われる。私の奉職していた大学では、学部入試だけでも前期日程・後期日程・2回の推薦入試の、計4回であった。これに加えて大学院入試が年に3回ある。 推薦入試のはじまり 学部の推薦入試が導入された当初、文部…

2019年5月8日

・ひと口笑い話: ミニ言語学35 英語 日本語 hole 掘る

マニュアル人間の精神構造1-ショップの人

無用なスマホオプション チャンネルを廻していたところ、スマホの生みの親と言われている有名人のニュースをバラエティ番組で扱っていた。内容が目に入り、思わずチャンネルを送る手を止めた。 彼は御自身の御母堂がスマホの契約をした際に、多数の不要なオ…

2019年4月25日

・ひと口笑い話: ミニ言語学34 英語 中国語 see 視・思 You see ? I see.

ヒトと集団3 ー オトメの場合(後編2)

前回の記事に書いたように、オトメが属した会の人々のうち、何人かは、活動の方向性を広げ、会以外の人々と接点を持つ機会も、次第に増えて行った。 そして・・・ ある日オトメは、古くからの年長メンバー2人の会話を、偶然耳にした。 「最近はつまらないわ…

ヒトと集団3 ー オトメの場合(後編1)

前編2から続く 前回は私達が住宅を手に入れた経緯の説明が長くなり、やや脱線してしまったが・・・ 話を元に戻そう。 転機 大学教官夫人の会において、オトメの影響は、最初の段階から少しずつ始まっていたと思われるが、後から考えると、私達の住宅の購入…

ヒトと集団3 ー オトメの場合(前編2)

前回から続く ・・・オトメはどちらの会とも友好的に交流を続けた。 住宅と優先順位 大学に赴任した当初、私達がオトメのピアノの置き場所に困り果てていたことは、別の記事に書いた。当初は借家を探していたが、ピアノを置ける貸家は全く見つからない。唯一…

2019年3月29日

ひと口笑い話: 直訳のページ 英語 訳 He's gone. 彼はゴーンだ。 注: 名は体を表す・・・

ヒトと集団3 ー オトメの場合(前編1)

集団の消滅過程については、第1回の記事に例を挙げ、また第2回の記事にも色々と理屈を並べたが・・・ もしかすると、オトメの超能力の一つに、集団を消滅させる力があるかもしれない、と思ったことがある。 以前の記事に書いたような、瞬殺能力ではないが…

2019年3月20日

ひと口笑い話: ミニ言語学33 英語 中国語 juice 汁 注: もしかしたら正しい

ヒトと集団2 ー 集団の発生理由

「人と集団1」から続く 大学紛争の時代に、活動家学生の集団が、世界的な規模で発生した理由は何であろうか? そもそも、集団が発生するメカニズムは、どのようなものであろうか? 幼稚園でもサルの社会でも、集団は自然発生するので、これは文化人類学のテ…

ヒトと集団1 ー 大学紛争の終焉

ノンポリ宣言 大学紛争の時代、政治的な議論に関心を持たない学生は、ノンポリと呼ばれていた。 私はノンポリである。 政治的イデオロギーより、個人の倫理観の方がずっと重要であると思っている。 したがって、政党政治を好きになれない。 それ以前に、徒党…

2019年2月19日

・ひと口笑い話: 5・5・7・5 川柳 ダスキンシリーズNo6 ダスキンが 去った後 汚さないわと 妻誓う 注: 数日ですが・・・

統計の虚実3

人は正確な統計データに基づいて、自分のとるべき行動を決める訳ではない。ビジネス等では利用できるデータが存在する場合もあるが、日常の行動では、そのような場合は少ない。 人々の判断の基準は、それぞれ経験の蓄積としての、個人の統計データである。多…

英国人の色彩感覚2

「 英国人の色彩感覚1」から続く いらかの波 白い漆喰の壁と、黒い瓦屋根が立ち並ぶ。 黒、白、黒、白、 ・・・ 果てしなく並ぶ。住宅地には色が無い。 帰国して最初に赴任地に到着した時は、夜であった。用意されていた官舎の集合住宅に泊まり、一夜明けて…

諺を良く考えよう  10

熱いのはどっちだ? タロー 「・・・ったく、ウチの学生は・・・ いくら一生懸命教えても・・・無駄になる・・・」 オトメ 「焼け石に水なのね」 タロー 「・・・?? なんか、言葉の使い方、違ってない?」 オトメ 「どうして? 焼石 = 学生さん 水をかけ…

統計の虚実2

「統計の虚実1」から続く 「統計」の話とは言えないが、やや関連する確率の話をしよう。 恐縮ながら、再び長男の話題である。 前回の記事から遡ること、およそ10年前であるが・・・ 長男至上主義と人口比 ある小説家が 週刊誌に、軽い娯楽記事を連載して…

統計の虚実1

第1子 vs 第3子 満面の笑みを浮かべ、オトメが勝ち誇ったように、私の目の前に新聞記事を広げた。 渡英する前の、まだ新婚といえる時代の話である。 記事は、当時よく話題になっていた「長男(長女)と次男(次女)の、どちらが優秀か」という問題について…

英国人の色彩感覚1

環境は人の色彩感覚を支配する。 天候や自然の風景は、当然ながら影響する。そして私の印象では、それ以外にも、生活スケールの違いが、色彩感覚に大きく影響する。建物の大きさや道路の広さ、部屋の広さ、それによる人間同士の距離の違いなどである。見る距…

2019年 元旦

あけまして、おめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます 早速ですが・・・ ひと口笑い話: ミニ言語学32 英語 日本語 マム まんま 言語学者によると、「母親」と「食事」が m の音で 始まるのは、世界共通だそうです(母親=母乳=食事) 新…

イスラムの妻たち

イスラム圏の多くの国々では、まだ教育の体制が整っていない。そのため、これらの多くの国々では、英国の大学に留学することがステータスとなっている。私は英国滞在中に多くのイスラム圏の知人を得た。 日本人の夫と英国人の妻について書いたので、滞在中に…

2018年12月16日

ひと口笑い話: ミニ言語学番外編 帰国した頃の親子の会話(ノンフクション) カメ : 「Bo」と言うのに「ほ」に点々をつけるのは、間違ってるよ! オトメ: ・・・? じゃあ、本当はどうするの? カメ : 「ほ」じゃなくて、「も」に点々だよ! そう言えば…

英国人の妻

前回は日本人の亭主の話をしたので、今回は英国人の女房の話をしよう。 英国人の夫婦は共働きが殆どである。夫の収入のみで生計を立てられる家庭は限られる。大学のスタッフは、教授以外はすべて、奥さんも仕事を持っていた。ちなみに、英国の大学では教授は…

日本人の亭主

日本で ある日、形勢逆転を狙い、レストランで食事をしながら 「・・・ところで結婚する前に、言っておくことがあるけれど・・・」 と切り出した。私を見つめるオトメに 「僕はフェミニストじゃないからね。亭主関白で行くよ。」 その刹那、 「あはははは」 …

無意味なことをする理由・させる理由(8)

前回からの続き S君は私の研究室で大学院に進学し、博士号を取得するまで在籍した。 S君の困難 彼が学部の卒業論文で、数値計算を含む2つのテーマを3か月で終了させたことは前回話したとおりである。彼はそれまで、プログラミングはおろか、キーボードに触…

2018年11月18日

久しぶりに・・・ ひと口笑い話: ミニ言語学31 英語 中国語 set 設 注: 3人称単数のsを付けると、より近い

無意味なことをする理由・させる理由(7)

前回から続く ある年、私は2人の学生の卒業研究を指導した。一人は成績が第一位のK君であった。K君は初年時の私の授業を満点で通過しており、大変真面目な学生であった。もう一人の学生は、別の記事に登場したS君である。 対照的な2人のレポート 3年生にな…