浦島太郎の随想

物理屋の妄想タイム

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2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

戦後教育の変遷6 ー 和をもって貴しとなす国の民主教育(後編)

前回の記事の続きで、「差を可視化させない」という戦後の平等教育を、もう少し考えてみたい。 制服論争 私の出身高校は、生徒の管理については、極めて控えめであった。例えば、すでに制服は形骸化していた。校則としては制服着用が義務付けられていたが、…

戦後教育の変遷5 ー 和をもって貴しとなす国の民主教育(中編)

前回の記事から続く 平等主義の台頭 「和を以って貴しとなす」を実践することは、人々が不公平感を抱いていれば難しい。平等と感じられる社会であってこそ、「和」は達成目標と成り得る。 前回の記事で書いたように、戦後の民主教育は伝統的な和の精神との融…

戦後教育の変遷4 ー 和をもって貴しとなす国の民主教育(前編)

前回の記事から続く 最近のある番組で、コリアン・レポートの辺真一氏は、「北朝鮮は戦前日本の落とし子である」と述べておられた。 実際、私は北朝鮮の映像を目にすると、いつも小学生時代の運動会の光景を思い出す。辺氏の言葉通り、戦前の日本の学校教育…