浦島太郎の随想

浦島太郎の随想 - 物理屋の妄想タイム

~記事へのコメントは歓迎です~

竜宮城で貰った玉手箱をうっかり開けてしまった浦島太郎ですが・・・その後もしぶとく生き続けてネバーランドに流れ着き、
若い人々と物理学を楽しむ日々を送っています・・・

言葉の重要性1

最近のテレビ番組で、RST(リーディング・スキル・テスト)という読解力調査のことを知った。国立情報学研究所の新井紀子教授により進められたプロジェクトである。 検索 したところ、昨年中にすでに発表されていた。物議を醸したようだが、私は知らなか…

2018年7月19日

・「教員視察団」のシリーズは、最終回を投稿しました。 次回から、言葉の問題を少し考えようと思います。 ・ ひと口笑い話: 諺をよく考えよう9 ✕ 「下衆の勘ぐり」 〇 「guessの勘ぐり」 ・・・ ミニ言語学のススメ

教員視察団(10)

「教員視察団(9)」から続く 戦後の名残り 冷静に考えてみると、視察団の多くの人々は、青年期を戦前の時代に過ごしている。大正末期から昭和一桁の世代である。 この時代、失われた日々に悔いを残した人は多いはずだ。英語の勉強なども許されず、それを取…

教員視察団(9)

「教員視察団(8)」から続く 私は急いで彼女の後を追い、「すぐに帰るから、私が席を立ったら行動を共に出来るように、準備していて欲しい」と耳打ちした・・・ 廃炉処理 遠くからこれを見て、コンダクターが飛んできた。 「すみません、浦島さん! もう少…

教員視察団(8)

「 教員視察団(7)」から続く メルトダウン 会が進むにつれて、他の場所でも、程度の差はあれ、同じような状況が始まっていた。英語は殆ど聞かれず、大声の日本語が飛び交うようになっていた。 外国語のため、話の内容は解らないが、余りにも喧騒がひどい…

2018年7月12日

・「教員視察団(7)」を投稿しました ・ ひと口笑い話: 諺を良く考えよう8 ? 「大は小を兼ねる」 金持ちは貧乏人を兼ねる 老人は若者を兼ねる 大学は小学校を兼ねる ・ ・ ・ 忠告:特殊な場合に成り立つ公式を一般化してはいけません

教員視察団(7)

「教員視察団(6)」から続く 正面の男 校長の長い演説が終わり、ようやく通常のパーティに移った・・・ が、危機はそれからだった。 私は両隣の英国人と楽しく会話し、向かい側の教員にも、できるだけ通訳した。 物理が趣味と語った地元の男性教員は、イン…

教員視察団(6)

「教員視察団(5)」から続く 続いては、日本側のスピーチの番である。オトメの隣に座っていた校長先生が立ち上がった。 大演説の人 突如、大音響の日本語が、会場に鳴り響き、人々を驚かせた。 「我々、日英両国は、前世紀から100年以上に わたり、深い…

2018年7月8日

・ 「教員視察団(5)」を投稿しました。 ・ひと口笑い話: 5・5・7・5 川柳 ダスキンシリーズNo4 ダスキンを 呼ばないと そろそろですねと 電話来る (字余り) 注: さすが商売・・・

教員視察団(5)

「教員視察団(4)」から続く ・・・パーティは、日本側の英語教員の司会で始まった。 数少ない若手教員の一人である。米国に1年、語学留学していたとのことで、しっかりした英語を話す人だった。 英国人のスピーチ 司会の英語教師は、簡単な挨拶を述べる…

教員視察団(4)

「教員視察団(3)」から続く 研究室に戻って1時間ほどすると、秘書さんがドアをノックし、私に電話がかかっている、と告げた。今しがた別れたばかりの、コンダクター氏からであった。 招待 モスクワの件を聞いていたので、すわ、また迷子発生か? ・・・…

2018年7月5日

ひと口笑い話: ミニ言語学23 英語 中国語 buy 買 注: 可能性大です

教員視察団(3)

「教員視察団(2)」から続く ・・・ 訪れた教員視察団の一行は、男性の教員だけで構成されていたような気がする。女性を一人も覚えていない。そしてこのことは、今考えると、後に起こった騒動の要因の一つかもしれない・・・ 視察団の構成 学生寮のあとは…

教員視察団(2)

前回、このシリーズを書き始める経緯を少し書いたが・・・ 今回が話の始まりである。 ある依頼 英国の研究員時代のことである。 日本から高校教員の一行が、視察団として訪れるので、その案内役を務めて欲しい、という依頼が大学の事務局からあった。大学と…

教員視察団(1)

序章 「思い出し笑い」というのがある。 私はこれを、しばしばやってしまう。電車の中、あるいは歩行中・・・ 見た人は不気味に感じると思うが・・・ そして私はもう一つ、「思い出し怒り」というのをよくやる。 前回の記事のように、まだ頭から湯気が出てい…

2018年6月26日

artart1982さん、grazieatuttiさん、meikellogさん、bollaさん、記事への御興味有難うございます。サッカー観戦で寝不足気味ですが・・・ ・ 「英国の鳥(4)」を投稿しました。 ・ ひと口笑い話: 本当の理由2 サッカーの試合を見ながら、妻が「PK」を「P…

英国の鳥(4)

前回は、キャンパスの池に住むアヒルの行動について書いた。ゲストハウスの住人が餌付けを始めたため、毎朝、湖水からアヒルが行儀良く、列を成してやって来た、という話であるが・・・ カモメのホバリング アヒルだけではなかった。 間もなく、湖水からは、…

2018年6月23日

・ひと口笑い話: 本当の理由1 サッカーの試合を見ながら、妻が「メッシ」を「サッシ」と呼んだ。 「メ」と「サ」の言い違えと主張しているが・・・ メッシ → メッシュ → 網の目 → 網戸 → サッシ これだ!

2018年6月21日

・「英国の鳥(3)」を投稿しました。 ・ひと口笑い話: ミニ言語学22 英語 日本語(古文) come 来む 責任は持ちませんが・・・

英国の鳥(3)

湖水のゲストハウス カメ吉が生まれ、オトメと2人して私に合流してからは、私は下宿暮らしを卒業し、大学のゲストハウスに住めることになった。 この大学は、恵まれた環境にあった。敷地に隣接していた小さいゴルフコースを、政府が買い取ってキャンパスを…

回り道をした人々5(後編)

(中編から続く) ・・・しかし、このような私の指導は、どうも裏目に出た可能性がある・・・ 研究室訪問 A君がアカデミックな研究職の希望を持っていることを、私は感じていた。しかし彼の年齢は、その道を選ぶには微妙であった。 博士号を取得するには問…

回り道をした人々5(中編)

(前編から続く) 彼に叱責を与えたのは、この一度だけであるが・・・ 反逆者の顔 指導を進めるうちに、A君の反逆的な気質は徐々に姿を現すようになった。そして彼は時々、私の指導に逆らった。 実は、ワークステーションの立ち上げの時が最初ではなかった…

回り道をした人々5(前編)

ロンリー・ウルフ A君は、私が学部から修士課程の修了まで指導した学生である。その後、メジャーな大学の博士課程に進み、博士号を取得した。 A君は私の担当科目をすべて履修したが、彼のレポートを添削したことは、ほとんどない。あるとすれば、情報量を…

英国の鳥(2)

前回の記事で、英国では人々が鳥を大切にするため、鳥が人を怖れない、ということを書いた。英国の鳥はその他の点でも、行動様式がかなり変っている。 鳥の交通事故 動物が交通事故の犠牲になることは、どこの国でもある。 日本では猫が犠牲になることが多い…

英国の鳥(1)

人間を怖れない鳥 英国を初めて訪れた日本人が必ず驚くことの一つは、鳥が、人を殆ど怖れないことである。日本人の集まりに新顔が加わると、一度はこの話になる。 日本の鳥がすぐ逃げるのは、人がやたらに鳥を追い廻して、警戒心を抱かせてしまったのだ、と…

2018年6月5日

・久しぶりに「英国滞在記」のカテゴリーに記事を投稿しました。 ・ひと口笑い話: ミニ言語学21 英語 中国語 do 動 注: 可能性大です

英国の虫

計算する時 最初から脱線した話で恐縮だが、物理屋は計算をするとき、多くの記号を使用する。 a,b,c・・・i,j,k・・・x,y,z というアルファベットである。 アルファベットの前半は定数、後半は変数と、用途が習慣的に決まっている。途中の i からnまでの6…

回り道をした人々4

博識のH.B. 教授 H.B.教授とは、「タテの教育とヨコの教育」や「ある転職」に登場したスイスのB教授のことである。また「スイスの鉄道網」でも紹介した。彼もまた、回り道をした人々の一人であった。 彼は非常な紳士であった。客人に対する気配りは相当なも…

2018年5月29日

・meikelogさん、読者登録ありがとう御座いました ・grazieatuttiさん、お気に入りへの追加、有難うございました。 ・iisanmisaさん、boukenshaLv1さん、fantaramune0218さん、artart1982さん、 遅くなりましたが、記事への御興味、ありがとうございした。 …

回り道をした人々3

第2回に書いたN君のように、社会人の間に資金を貯め、なおかつ、在学中もアルバイトをしながら卒業して行った学生が、他にも何人か記憶に残る。 夕刻のやや遅い時間であった。私と妻は、家から少し遠いところに、まだ営業しているスーパーを探し、翌日のた…